1360度の絶景

権兵衛峠ルートは西に御岳山・乗鞍岳、南に西(木曽)駒ケ岳、東に伊那谷と南アルプス、北に経ヶ岳等の絶景を望むことができる。

また大泉所ダムルート・仲仙寺ルートはほとんどカラマツ林で見晴らしは少ないものの、8合目~9合目間からの伊那谷と南アルプスの眺望は経ヶ岳随一である。

御岳山(アヤメ山付近より)

乗鞍岳(岳見岩より)

西(木曽)駒ケ岳(アヤメ山付近より)

伊那谷と南アルプス(北沢山より)

経ヶ岳(北沢山より)

伊那谷と南アルプス(ダムルート8合目上より)

2.四季の樹木・山野草

(1)権兵衛峠ルートではカラマツ・ダケカンバ・ドウダンツツジ・ナナカマド等の新緑から紅葉、春の山野草から冬の樹氷まで四季折々の風景が楽しめる。

また標高2000m以上ではシラビソやコメツガの針葉樹林帯の中にひっそり咲く山野草も見ることができる。

カラマツ林の登山道(登山口~アンテナピーク)

ダケカンバの登山道(アヤメ山下)

ドウダンツツジの紅葉 (コイノコ上)

ナナカマド(コイノコ上)

ササユリ (コイノコ)

クガイソウ(アヤメ山)

樹氷(北沢山)

樹氷に囲まれて(アヤメ山下)

苔とシラビソの登山道(岩場展望地上)

ゴゼンタチバナ(岩場展望地付近)

(2)ササユリの自生地

ササユリは長野県指定希少野生植物にも指定されている貴重な花です。

経ヶ岳一帯はササユリが自生しており7月下旬から8月上旬にかけて見事なピンクの花を咲かせてくれます。

権兵衛峠ルートでは登山口からコイノコ付近まで広範囲に、特に北沢山からコイノコにかけては登山道脇にもたくさんの株があり登山者を癒してくれます。

登山道にある株は移植するなど保護育成に取り組んでいます。登山者の皆様にもご協力をお願いします。

ササユリの写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

ササユリの増殖活動の様子は地元新聞の長野日報にも掲載されました。

ササユリ保護の様子です。

ササユリ球根

移植作業をする会員と上農高生徒

⑫移植作業をする上農高生徒 (2)

移植作業をする上農高先生

鹿の食害にあったササユリ(花芽が8つもついていた株もやられた)

保護活動をする会員

3.日本中央分水嶺のルート

権兵衛峠ルートはそのほとんどが中央分水嶺になっており、東側(伊那側)は天竜川を経て太平洋へ、西側(木曽側・塩尻市)は奈良井川・犀川を経て日本海への分水嶺になっている。

中央分水嶺の道(コイノコへの登山道)

分水嶺の石碑(権兵衛峠)

4.歴史ある「米の道」権兵衛峠からのルート

元禄9年(1696年)古畑権兵衛らにより開かれた峠道で、伊那から木曽へは米を運び、木曽から伊那へは漆器等が運ばれた歴史の峠から経ヶ岳への登山道である。

米の道権兵衛峠

5.地元から親しまれている山(村のシンボル)

地元の南箕輪中学校では1953年から始まったという伝統の経ヶ岳強歩大会が大泉所ダムルートで毎年行われている。

このほか近年は、全国からトレイルランナーが集まる経ヶ岳バーティカルリミットが中尾ルート・大泉所ダムルートで行われている。

南箕輪村上空より経ヶ岳